2017年02月16日

「東京タラレバ娘」ごっこ

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数人が3日くらい濃密な時間を過ごすと、流行語が発生することがある。今回のそれは「タラレバ」だった。パークホテル東京のアートフェア、ART in PARK HOTEL TOKYO(AiPHT) 2017の会期中(2月10〜12日)、ごく限られた範囲での流行語だ。

2月10日夜、パークホテル東京の25階でAiPHTのレセプションパーティーが開かれていたころ、出展作家で30前後の浅野綾花と河合真里、そしてもう少し年をとった女性1人が会場の外でソファーに座り、東京タワーを眺めながらたわいもない話をしていた(ということを後から聞いた)。最初に浅野が「これって東京タラレバ娘みたい」と言うと、他の2人が「そうですね」「本当ね」みたいな感じでうなずいたらしい。

「東京タラレバ娘」は東村アキコの人気漫画で、今、吉高由里子らが主演するドラマが日テレ系で放送されている。ドラマに詳しくないし、原作を読んでいないが、そうしたドラマがあることは知っていた。河合の解説によると、「あのとき、あーだったら」「もっと、こうしていれば」と、自己嫌悪交じりに「タラレバ話」を繰り返すアラサー女子のお話で、東京タワーが重要なモチーフだそうである。

無理して話についていこうとも思わないが、ぬるま湯につかった同年代女性の恋愛観や仕事観をえぐり出していて共感できるものがある、ということのようだ。アートフェアの間、浅野や河合は少し気を緩めたいときに「タラレバ話」をしていたらしい。日曜日の午後だったか、河合が「タラレバ行ってきます」と言ったときは一瞬、どういう意味かわからなかったが(31階の出展者休憩室に行ってきますという意味であった)。

Ayaka Asano Preview AiPHT.JPG
女同士の「あ〜、わかる〜」という話はあすへの活力源なのだろう。新橋の居酒屋でおやじがくだを巻いているのも同じことだよねと言って、まとめてしまったら少し乱暴か。「タラレバ娘」の浅野綾花は2月25日から台湾のYIRI ARTS Taichung Spaceで個展(3月26日まで)、河合真里は同じく25日から東京の橘画廊で個展(3月18日まで)である。

上の画像は橘画廊の部屋(パークホテル東京2704号)から見た東京タワー、下の画像はパークホテル東京25階のラウンジに展示された浅野綾花「Uターンのまなざし-blue--red-」(2015年)。
posted by Junichi Chiba at 18:18| アート