
今年も韓国のアートフェア、AHAF SEOUL(8月25〜28日、JWマリオット・ホテル・ソウル)に出展する。最近、韓国ではどんなことが話題なのだろうかと、あれこれ検索しているうちに、ペ・ドゥナらが主演する映画「トンネル」が8月10日に公開されるという記事が見つかった。ペ・ドゥナは聞いたことのある名前だなと思っていたら、10年以上前に見た映画「リンダ リンダ リンダ」(山下敦弘)の主演女優であった。
「リンダ リンダ リンダ」は、女子高生4人が文化祭でザ・ブルーハーツの「リンダリンダ」を演奏するまでの数日間を描いた作品である。ペ・ドゥナは急きょ、メンバーに加わった韓国人留学生の役で、よそ者としてメンバー間の風通しを良くする演技が印象的だった。特に本番前夜、彼女が一人で「クレープ、甘いですよ〜」「焼きそば、おいしいですよ」などと言いながら、人のいない校内を歩く場面が秀逸だった。
出演当時は日本では知られていなかったはずだ(同じ映画に出ている香椎由宇も無名だったと思う)。女子高生の役だし、新人女優なのだろうと勝手に思っていた。今、調べてみると、撮影のあった2004年には韓国ですでに一定の評価を得ていたらしく、「リンダ リンダ リンダ」に出てブレークしたというわけではない。情報を持たない外国人(この場合は私)にとって、海外のアーティストが新鮮に映ったということである。
しかし、「あぁ、あのときの彼女が」という形で再会するのも悪くない。ネットで予告編を見ただけだが、「トンネル」では事故でトンネルに閉じ込められた男の妻を熱演している。ノーメイクで映画に出る韓国の女優は珍しいのではないか。作品には事故現場に政府関係者が訪れるシーンもあって、セウォル号の事故を暗示しているようだ。ハングルはわからないから、日本で公開されたら見てみたい。
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